オトヒメエビ

(乙姫蝦)


(学名:Stenopus hispidus  英名:Banded coral shrimp / Barber-pole shrimp)



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オトヒメエビ(乙姫蝦)
十脚目(エビ目)
オトヒメエビ科
体長
40〜60mm
尾長

体高

体重

分布
世界中の熱帯・サンゴ礁域に広く分布し、日本では房総半島以南の太平洋岸で見られます。
食べ物
魚の体表を這い回り、食べかすや寄生虫を食べて共生しています。
主な特徴
浅い海の岩礁やサンゴ礁に生息し、波の静かな岩棚や割れ目などに、常にオスメスでつがいをなして
同居しています。
鮮やかな体色のエビで、ウツボなどの大型魚の体をクリーニングすることで知られています。
ウツボ、ニザダイ、ハタ等の底生大型魚と同所的に生息していますが、オトヒメエビはこれらの魚の体表を
這い回り、食べかすや寄生虫を食べて共生しています。同様の共生関係を持つ生物には、ベラ科の
ホンソメワケベラ、モエビ科のアカシマシラヒゲエビ(アカスジモエビ)やシロボシアカモエビ(ホワイトソックス)
などがおり、まとめてクリーナー(Cleaner) と総称されます。大型魚は小動物を捕食する肉食性のものも多い
ですが、クリーナーとなる生物は特徴的な体色が標識となり、捕食されるのを防いでいると考えられて
います。
夜行性で、夜に活発に活動します。

和名は、鮮やかな体色のうえに細長い触角や脚を広げた姿が、龍宮伝説の乙姫を想起させることに由来
します。英名の1つ「Barber-pole shrimp」は、赤・白・青の体色が理美容のマークを表すサインポールに
似ることに由来しています。

日本沿岸では夏が産卵期で、この時期にはメスが抱卵します。卵から孵化した幼生はプランクトンとして
しばらく浮遊生活を送ります。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)
油壺マリンパーク



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