ウグイス
(鶯、鴬)

(別名:春告鳥)

(学名:Horornis dihpone  英名:Japanese Bush Warbler , Japanese Nightingale)



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ウグイス(鶯、鴬・春告鳥) ウグイス(鶯、鴬・春告鳥)
スズメ目
ウグイス科
体長
オス:約15cm  メス:約14cm
(翼開長)オス:約21cm  メス:約18 cm
尾長

体高

体重

分布
中国東北部、朝鮮半島、東南アジア。
日本では全国に留鳥として分布(北海道や山地の個体は、冬に暖かい地方や平地に移動します)。
食べ物
食性は雑食で、、夏場は主に小型の昆虫、幼虫、クモ類などを捕食し、冬場は植物の種子や木の実等
主な特徴
「ホーホケキョ」と大きな声でさえずる、日本三鳴鳥の1つです。山梨県と福岡県の県鳥であり、日本の多数
の市町村などの自治体指定の鳥です。

平地から亜高山のササ藪や低木に棲んでいます。繁殖地は低山帯から標高2000mくらいまでで、林床に
笹(ササ)が密生しているところを好みます。冬は公園や庭の生垣にもいます。
英名の「Bush Warbler」は藪でさえずる鳥を意味しています。声が聴こえても姿が見えないことが多いです。
体色は、背中がオリーブ褐色で、腹面は白色をしていて、全体的に地味です。雌雄同色です。

さえずりは「ホーホケキョ、ホーホケキキョ、ケキョケキョケキョ……」、地鳴きは「チャッチャッ」です。
このうち「ホーホケキョ」が接近する他の鳥に対する縄張り宣言で、「ケキョケキョケキョ」が侵入した者への
威嚇であるとされています。ちなみに「ホーホケキョ」と鳴くのはオスです。
ホーは吸う息、ホケキョは吐く息で、胸を一杯に膨らませてさえずります。
「ホーホケキョ」とさえずるのを初めて聞いた日を『ウグイスの初鳴日』と呼び、気象庁が生物季節観測に
用いています。
平地にて鳴き始める季節が早春であることから「春告鳥(ハルツゲドリ)」の別名があります。
本州中部あたりでは 2月初旬頃からさえずり始め、 8月下旬頃までがよく聞かれる時期ですが、10月頃
まで弱いさえずりが聞かれることもあります。
春告鳥(ハルツゲドリ)以外にも、春鳥(ハルドリ)、、花見鳥(ハナミドリ)、歌詠鳥(ウタヨミドリ)、
経読鳥(キョウヨミドリ)、匂鳥(ニオイドリ)、人来鳥(ヒトクドリ)、百千鳥(モモチドリ)、黄鳥(コウチョウ)、
金衣公子(キンイコウシ)など多くの異称を持ちます。

巣はメスが作ります。ハイイヌツゲ、ツゲ、ノリウツギ、エゾイボタ、ササなどの枝にササ、ススキの葉を利用
して横穴式の球体の巣を作ります。卵数は4〜6個です。
メスが抱卵し、約16日で孵化します。全ての作業をメスが行います。
ウグイスの卵の長径は1.8 cm、ホトトギスの卵の長径は2.2 cmで、色はほぼ同じで、ホトトギスの托卵対象
となっているようです。(ホトトギスが自分の卵をウグイスの巣に産み付ける)

日本の以下の都道府県でレッドリストの指定を受けています。
  ・準絶滅危惧(NT) - 千葉県、東京都
  ・その他(地帯別危惧) - 埼玉県
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)


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