シマエナガ
島柄長

(学名:Aegithalos caudatus japonicus  英名:Long-tailed Tit



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シマエナガ(島柄長) シマエナガ(島柄長)
スズメ目
エナガ科
体長
13〜14.5cm
尾長
7〜8cm
体高

体重
5〜10g
分布
ユーラシア大陸の中緯度地方に分布し、大陸中央部の乾燥高地やヒマラヤ山脈にはいません。
日本では北海道のみで観察されます。稀に東北北部で観察されることもあります。
食べ物
食性は雑食で、チョウ、ガ類の卵、幼虫、成虫、アブラムシ類の卵、成虫、クモ類などが主食ですが、
熟した果実、樹皮の割れ目からにじみ出た樹液、木に付いた菌類も食べることがあります。
主な特徴
低地や低山帯の色々な樹林に棲みますが二次林に多いです。北海道では、ハルニレやヤチダモなど
の低地の落葉広葉樹林や混交林で見られます。
冬は3〜20羽ぐらいの群れで過ごし、共同の塒(ねぐら)に並列して眠むります。繁殖期の番(つがい)は
2〜3月頃に群れから分かれますが、どの番(つがい)も冬の群れは縄張りからは出ません。冬の群れ
縄張り分散が、繁殖期の番(つがい)の分散に重要な役割を担っています。越冬季はヤマガラ、シジュウ
カラ、ヒガラなどと混群を作ることが多いです。

シマエナガのシマは「島」で、北海道を意味し、エナガの北海道亜種であることを表しています。本州以南
の亜種エナガよりも、体が白っぽく、黒い眉斑(過眼線)が無いので顔が白いのが特徴です。
雌雄同色です。


エナガは漢字では「柄長」と書き、尻尾が長いことからの名前です。
日本にいるエナガは4亜種で、本州に住むエナガ、四国・九州にはキュウシュウエナガ、対馬にはチョウ
セン
エナガ、そして北海道にはシマエナガが住んでいます。
シマエナガ以外の3種は、ほとんど外見に違いはありません。
チーチーチー、チャッチャッ、ツリリージュルリと鳴きます。

造巣はオスメスで行います。蘚類(せんるい)をクモの糸で巻いて作ります。内装には大量の鳥の羽毛を
入れ
ます。造巣の開始はオスが行い、メスが従う形をとります。卵数は7〜12個と多めです。
日中はメスのみが抱卵し、夜間はオスメスともに巣に入って行います。ヒナは13〜15日で孵化します。
オスメスで育雛し、14〜17日で巣立ちます。育雛にはヘルパー(以前に生まれた子供等が手伝う)が見ら
ます。

エナガのような黒い眉線がなく、頭全体が白いので「雪だるま」とも呼ばれます。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(関東)



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