ニホンイヌワシ
(日本狗鷲、日本犬鷲)

(別名:イヌワシ)

(学名:Aquila chrysaetos japonica  英名:Japanese Golden Eagle)



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ニホンイヌワシ(日本狗鷲、日本犬鷲) ニホンイヌワシ(日本狗鷲、日本犬鷲)
タカ目
タカ科
体長
75〜90cm  (翼開長)175〜210cm
尾長

体高

体重
3〜5kg
分布
大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、
日本(北海道、本州、四国、九州の島峭部を除く山岳地域)。
食べ物
食性は動物食で、哺乳類、鳥類、爬虫類、動物の死骸などを食べます。
上空から獲物を発見すると、翼をすぼめ急降下して捕らえます。通常は単独で獲物を捕らえますが、
1羽が獲物の注意を引きつけ、もう1羽が獲物の後方から襲い掛かる事もあります。
主な特徴
開けた森林や草原などに生息しています。
冬季に南下することもあります。日本では周年生息する留鳥です。
和名のイヌは「劣っている、下級の」の意で、クマタカなどに比べて本種の尾羽が矢羽としての価値が
低かった事に由来します。漢字表記の狗は本種が天狗を連想させることに由来しています。

全身の羽衣は黒褐色や暗褐色、後頭の羽衣は光沢のある黄色で、英名(golden=金色の)の由来に
なっています。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は淡褐色す。

断崖や大木の樹上に木の枝や枯草などを組み合わせた巣を作ります。営巣場所が限られるため毎年
同じ巣を使うことが多いです。日本では2〜3月に1〜2個の卵を産みます。主にメスが抱卵を行い、抱卵
日数は43〜47日、育雛も主にメスが行い、育雛期間は70〜94日で通常は1羽のみ育ちます。ヒナは孵化
してから65〜80日で飛翔できるようになり、3か月で独立します。生後3〜4年で性成熟し、生後5年で成鳥
羽に生え換わります。

開発による生息地の破壊、害鳥としての駆除、人間による繁殖の妨害などにより生息数は減少し、農薬汚
染も懸念されています。日本では1965年に種として国の天然記念物、1976年に岩泉町と北上町が「イヌワシ
繁殖地」として国の天然記念物に指定されています。1993年に種の保存法施行に伴い「国内希少野生動植
物種」に指定されています。
ニホンイヌワシは国内での生息数がおよそ400羽ほどです。
絶滅危惧種です。

石川県の県の鳥に指定されています。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(関東)
多摩動物公園、上野動物園、千葉市動物公園、井の頭公園 等

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