キビタキ
黄鶲

(学名:Ficedula narcissina  英名:Narcissus Flycatcher



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キビタキ(黄鶲) キビタキ(黄鶲)
スズメ目
ヒタキ科
体長
13〜14cm
尾長

体高

体重

分布
サハリンから日本列島全土とその近隣、中国の一部地域で繁殖し、冬期はフィリピンやボルネオなどの
東南アジアへ渡り越冬します。
日本では夏鳥として全国の山間部で普通に見られます。
食べ物
食性は動物食の強い雑食で、主に昆虫類、節足動物等を捕食し、秋になると木の実も食べます。
主な特徴
丘陵から山地の樹林帯に生息します。北海道では平地の林にも普通に生息しています。
薄暗い林を好み、木がある程度大きくて樹冠の下に空間あるところを好みます。渡りの時期には、市街地
の公園でもよく見かけます。

オスは頭部から背面にかけて黒く、眉斑、腹部と腰は黄色です。翼に白い斑があります。喉は、鮮やかな
橙黄色です。メスは上面は褐色で、腹部は褐色がかった白色です。また、オスの幼鳥もメスと良く似た褐色
で、野外で幼鳥の性別を判断することは、ほぼ不可能です。

フライングキャッチで餌を採る事が中心です。木の枝に止まり、木の葉の裏面にいる虫や空中を飛翔する
昆虫を狙います。捕まえると、元いた枝やその近くの枝に戻ります。

4月下旬から5月初旬にかけて渡来し、繁殖地でオスは盛んにさえずり、縄張りを形成します。縄張りの
広さは直径100〜150mほどです。縄張り防衛はオス間で見られ、争い行動には鋭い羽音やパチパチパ
チとクチバシを鳴らします。巣の周辺での争いにはメスも参加します。家族群以外に群れは作りません。
巣は樹洞や樹木の裂け目、または茂った葉の間などに作ります。落葉広葉樹の枯れ葉、枯れ草、コケ類
や細根などを使って深い椀形のものを作ります。キツツキ類の古巣や巣箱を利用することもあります。造巣
はメスだけが行い、卵数は4〜5個、1日1卵ずつ産卵します。
メスが12〜13日抱卵し、1回の抱卵持続時間は1〜2時間です。15分程度巣から離れ、採餌を行います。
メスが抱卵中、オスは縄張り防衛行います。ヒナへの給餌はオスも参加します。育雛の初期には、オスが
エサを運び、メスが給餌します。ヒナは約12日で巣立ちます。

「ピッコロロ、ピッコロロ」と美しい声で鳴きます。さえずりには多くの種類があり、生息地域によっても異なり
ます。また、キビタキのさえずり声は大変に変化に富んでおり、時には「オーシツクツク」とまるでセミの
ツクツクボウシの鳴声とそっくりなさえずりをすることがあります。他の鳥類の声を真似ることもあります。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)
上野動物園 等

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