カワウ
(河鵜、川鵜)

(学名:Phalacrocorax carbo  英名:Great Cormorant)



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カワウ(河鵜、川鵜) カワウ(河鵜、川鵜)
カワウ(河鵜、川鵜) カワウ(河鵜、川鵜)
ペリカン目
ウ科
体長
80〜100cm  (翼開長)130〜160cm
尾長

体高

体重
1.8〜2.8kg
分布
南アメリカを除くほぼ全世界。
日本には本州、四国、九州に繁殖地があり、留鳥(または漂鳥)として生息しています。
青森県の六ヶ所湖沼群が繁殖の北限とされ、本州北部では夏鳥として生息します。四国には留鳥として
一部繁殖し、多くは冬鳥として飛来します。対馬、伊豆諸島、小笠原諸島(聟島)、琉球諸島(沖縄島、
宮古島、西表島、与那国島)、大東諸島(南大東島)では冬鳥です。
食べ物
食性は動物食で、ほとんど魚類です。潜水して捕食します。
主な特徴
主に河川部や湖沼などに生息し、近年は個体数が増加した影響からか海上でも見られます。
本種の主なエサであるコイなどが、人の手による無計画な放流により上流域にも生息するようになり、本種
もまた山間部など上流域に進出しています。
カワウは群れで集まる場所をいくつか持っており、ここで休息と睡眠をとります。夜明けには採餌のために
隊列を成して餌場に向かい、夕方になると再び群れでねぐらに戻ります。群れでの飛翔時には、V字形に
編隊を組んで高く飛ぶことが多いです。
長時間、同じ姿勢を保ち濡れた翼を広げ、小刻みに震わせ翼を乾かす習性を持ちます。

全身がほとんど黒色で大形のウ類であり、色、大きさともウミウに似ていますが、背や翼には褐色みがあり、
クチバシの基部の黄色い口角部分には丸みがあります。雌雄同色で、全体に黒い羽色ですが、繁殖期には
婚姻色として頭部が白くなり、腰の両側に白斑が出ます。幼鳥は全体に淡褐色で、胸などの下面が淡くて
白っぽい個体もいます。
鳴き声は、「グルルルル」「グワワワ」「ゲレレレ」など、コロニーにおいて、喉を震わせて何度も鳴き、時に
「グワッグワッ」「グワー」という短い声や伸ばす声も発します。ヒナは高い声で「ピューユイ、ピューユイ、
ピー」と鳴いて親鳥にエサを求めます。営巣地以外ではあまり鳴かず、飛翔時にもほとんど鳴きません。

餌となるのはほとんど魚類で、潜水して捕食します。捕獲する際には時に1分以上、水深10m近くまで潜水
することもあります。水中で捕まえた魚は飲み込まず、水面に出てから呑み込みます。ヒナに対しては、ヒナ
の頭を口の中に入れ、食道まで吐きもどしたエサを与えます。
近縁種のウミウも同様に巧みな捕食者で、鵜飼いにも利用されるのはよく知られています。大正より前には
ウミウと混同されていました。1羽で1日500gの魚を食べると言われ、現在6万羽以上に増えたと推測されて
います。

愛知県知多郡では古くに糞が農業肥料用に重用され、町の財源を潤しました。その代価で小学校が建設
されたこともあり、現在でもカワウは町のシンボルです。
美浜町の繁殖地「鵜の山」は国の天然記念物になっています。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)
上野不忍池 等

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