カササギ
(鵲)

(別名:カチガラス、コウライガラス)

(学名:Pica pica  英名:European Magpie)



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カササギ(カチガラス、コウライガラス) カササギ(カチガラス、コウライガラス)
スズメ目
カラス科
体長
約45cm  (翼開長)約57cm
尾長

体高

体重

分布
ユーラシア、アフリカ北部、北アメリカ西部
日本では佐賀県(佐賀平野一帯)や福岡県(筑後平野一帯)といった有明海を取り囲む平野部を中心に
生息していますが、近年は糸島市や福岡市西部にも分布を広げています。
また、北海道、長崎県、熊本県、大分県の一部地域でも少数が生息しています。
食べ物
穀類や昆虫、木の実などを食べる雑食性です。ケラやハサミムシ、コオロギなど地面に生息する虫も
捕食します。秋にはイナゴなどの害虫を食べることから、益鳥とされています。
主な特徴
海岸近くの平坦な農耕地、干拓地、樹木の多い村落や市街地に棲みます。
基本的に多少なりとも人の暮らしがある所に生息しています。
ハシブトガラスのように群れを作らず、番(つがい)、もしくは巣立ち前のヒナと少数単位で暮らしています。
また、ハシブトガラスよりも一回り小さく、黒地に白い羽を持ち、クチバシも足も黒色です。
雌雄同色です。
カシャカシャやクシュクシュと早口で大きな声で鳴きます。

日本では生息範囲が非常に狭いことから、1923年(大正12年)3月7日、その生息地を定めて、カササギ
生息地一帯の市町村は国の天然記念物に指定されていました。カササギは生息が局地的であることから、
朝鮮半島からの外来種であると推定されています。また、佐賀県では、県民からの一般公募により、1965年
(昭和40年)、県鳥とされました。近年、徐々に生息域が広がっています。1990年頃からは、北海道の室蘭市
や苫小牧市でも生息が確認されています。これらの地域では、渡りの経路は不明ですが、苫小牧港に入港
する韓国の貨物船で持ち込まれたという説が有力です。

カササギは鳥類の中でも大きな脳を持っているという特徴があり、ほ乳類以外の動物では初めて鏡を認識
したことが確認された生物です。日本においても、老人や子供は警戒しない一方で、若い男性など危害を
与えようとするものには警戒して近寄らないという観察結果が出ています。

現在日本に生息するカササギは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、肥前国の佐賀藩主鍋島直茂、筑後国
(現福岡県)の柳川藩主立花宗茂など九州の大名らが朝鮮半島から日本に持ち帰り、繁殖したものだとされ
ています。その一方で、冬に朝鮮半島から渡ってくるミヤマガラスの大群にカササギが混じっていることが
あるという観察結果から、渡って来たカササギが局地的に定着したという意見もあります。

中国語では「喜鵲」と表記されています。
環境省の作成した「レッドデータブック」では希少種に指定されています。
1923(大正12)年に国の天然記念物の指定を受けました。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)


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