カンムリシロムク
(冠白椋)

(学名:Leucopsar rothschildi  英名:Bali myna , Bali starling , Rothchild's myna)



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カンムリシロムク(冠白椋) カンムリシロムク(冠白椋)
カンムリシロムク(冠白椋)
スズメ目
ムクドリ科
体長
約25cm
尾長

体高

体重
約120g
分布
インドネシア(バリ島北西部)固有種
食べ物
食性は雑食で、昆虫、果実、種子等
主な特徴
落葉モンスーン林やサバンナに生息します。
ムクドリの仲間としては比較的大型です。
頭部の羽毛が伸長(冠羽)し、和名の由来になっています。

繁殖形態は卵生で、10〜11月に樹洞やキツツキの古巣に木の枝を敷いた巣を作り、2〜3個の卵を
産みます。メスが抱卵し、抱卵期間は12〜14日、ヒナは孵化してから3週間ほどで巣立ちます。

開発による生息地の破壊、ペット用の乱獲などにより生息数は激減しています。
カンムリシロムクが発見されたのは1911年で、発見当初から生息域は島の北西部の海岸付近に限られ、
個体数も少なかったようです。1960年代になると、農業開発による森林の伐採や、その美しさからペット
として乱獲されるようになりました。
カンムリシロムクの生息地であったバリ島の西部地域は、1982年にバリ・バラト国立公園に指定されました
が、その後も密漁等により野生個体数は減り続けています。
1971年にインドネシアでは法的に保護の対象とされ、1987年からアメリカ合衆国、イギリス、インドネシアが
共同で国立公園内の整備や監視を行ったり、飼育下繁殖個体を再導入する試みが進められています。
1970年代後期から1980年代前期における生息数は200羽、1990年における生息数は13〜15羽、1994年
における生息数は36〜40羽と推定され、2006年後期には、野生での姿が見られなくなりました。
その後、飼育下繁殖個体を自然界へ帰す活動が行われ、徐々に野生個体は増える傾向にあります。

ワシントン条約附属書Iに記載され、取引は厳しく制限されています。
絶滅危惧種(絶滅寸前)です。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)
ズーラシア

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