イカル


(学名:Eophona personata  英名:Japanese Grosbeak



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イカル(鵤) イカル(鵤)
イカル(鵤)
スズメ目
アトリ科
体長
約23cm
尾長

体高

体重

分布
中国東北部、ウスリー、朝鮮半島、日本に分布し、冬はやや南下して越冬する部分的な渡りを行うものが
多いです。日本では沖縄諸島を除く広い範囲し、北日本の個体は冬季は本州以南の暖地に移動します。
食べ物
非繁殖期には、樹上や地上に落ちたヌルデ、ハゼ、サクラ、カエデなどの木の実や種子を主食とし、
マメ科の鞘やヒマワリの種子などをクチバシで上手にはさみ割る事が出来ます。
繁殖期には昆虫も食べることが多くなり、エノキ、ニレの実、イラガのまゆを潰して食べます。
主な特徴
平地から山地の落葉広葉樹に棲んでいます。
太く黄色いクチバシを持ち、額から頭頂、顔前部、風切羽の一部が光沢のある濃い紺色で体の上面と腹は
灰褐色で下腹から下尾筒は白いです。初列風切羽に白斑があります。雌雄同色です。
5〜7月頃に繁殖します。繁殖前には4〜8羽ぐらいの小群を作り、番(つがい)を作ります。一夫一妻です。
繁殖期は番で生活しますが、巣の周囲の狭い範囲しか縄張りとせず、数番が隣接してコロニー状に営巣
することが多いです。木の枝の上に、枯れ枝や草の蔓を組み合わせて椀状の巣を作ります。
産卵期は5〜7月で、3〜4個の卵を産みます。抱卵期間は約14日で、ヒナは孵化してから14日程で巣立ち
ます。

木の実をクチバシで廻したり転がしたりするため、古くは「マメマワシ」や「マメコロガシ」、木の実を好んで
食べるため「まめうまし」、「豆割り」などと呼ばれていました。
イカルという名の由来は奈良県の「イカルガ(斑鳩)」とも、鳴き声が「イカルコキー」と聞こえるからとも言われ
ますが、定かではありません。また「鵤」は角のように丈夫なクチバシを持つ事に由来します。

キーキーキヨコキーなどと鳴きます。オスメスともさえずります。「お菊二十四(おきくにじゅうし)」とか、
「フィロソフィー(Philosophy)」と聞こえます。地鳴きはゲッ ゲッとキツツキ類に似ています。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)


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