キタキツネ

(北狐)


(学名:Vulpes vulpes schrencki  英名:Ezo red fox)



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キタキツネ(北狐) キタキツネ(北狐)
ネコ目
イヌ科
体長
62〜78cm
尾長
38〜44cm
体高

体重
4〜10kg
分布
アジア東北部(日本では北海道)
食べ物
食性は雑食で、ネズミやエゾユキウサギ、鳥類、昆虫などを主に食べ、秋には果実や木の実も食べます。
主な特徴
北半球に広く分布するアカギツネの亜種で、日本では北海道、樺太および周辺島嶼に生息します。
北海道では平地から高山帯まで、広く生息しています。
キタキツネは中型犬ほどの大きさで、アゴの下から腹部と尻尾の先が白色をしている以外は明るい茶褐色
で、足首と耳の裏が黒いのが特徴です。遠目に見ると犬によく似ていますが、尻尾が大きく、鼻先が長い
ことで区別することができます。
本州・四国・九州に生息するホンドギツネよりも全体的にやや大きく、大陸系のアカギツネと相似点が
多いです。

観光地では、昼間に路上を歩いて観光客にエサをねだったり、ごみ捨て場の残飯や牧場で出産時に
捨てられた牛の胎盤をエサとする個体もいます。
土手などに穴を掘り、巣穴としています。春先に子供を産み、秋にかけてメスが育てます。オスは単独で
行動し、子育てはしません。近年、青森県でも度々目撃されるようになり、青函トンネル内の監視カメラ
などに映っていることから、55km以上もあるトンネルを通ってやって来ていると考えられています。青森県で
見られるようになったのも、青函トンネルが完成してからです。同様にエキノコックスも青森県で確認されて
います。
野生動物であるキタキツネは、本来ならば人間から食べ物を与えられない状態で頭数のバランスがとれて
おり、人間が干渉することでキタキツネのみならず、その生息環境に悪影響が出ると考えられています。
人の食べ物に含まれる、自然界には存在しない甘味や添加物などは、キツネの免疫力を低下させ、
本来は発病しにくい寄生虫のダニによる皮膚病を引き起こすことがあり、発病すると毛が抜けて、
寒さと体力低下で死に至るキツネが増えています。
他方でキタキツネの体表面や糞などを媒介とするエキノコックス症への感染も問題視されており、北海道
では餌付けを含めキタキツネに干渉しないよう、生息域で感染の恐れがある行為をしないよう呼び掛けて
います。これらでは旅行で持ちこまれたペットなどへ、逆にペットからキタキツネへのその他の病気の伝染も
危惧されています。

キタキツネは北海道のイメージキャラクターです。
この動物が見られる
主な動物園・水族館
(北海道、関東)
ズーラシア等




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